2009年12月14日月曜日

【12月12日】 これは何のヒナ?



● 歩けないヒナ:何の鳥だろう?


 大土塁へ抜ける遊歩道に変なものが落ちてた。



 ヒナ。
 動かない。
 というより、動けない。
 別に足が折れていたりということではない。
 まだ、自分の足で立てるほどに成長していないということ。
 





 周りを回って、写真を撮ってみたが反応が鈍い。
 どうもまだ目がみえないらしい。



 近くで指を動かしてみると、その気配を感じるのか頭を動かす。

 拾いあげてみた。
 拾ったので、捕まえたのではない。
 何しろ逃げないし、動かない。
 一瞬、身体をふって嫌がったがすぐに静かになった。





 横からみると、まあ生まれてまだ間もないヒナだなあ、という感じ。
 前からみると、徹底的にブサイク。





 ところで、この鳥、何のヒナだろう。
 ヒナでこの大きさから判断する親鳥とは?
 このへんだとノイジー・マイナーがメインだが、これは目が黄色い。
 フィグバードなら赤目か胸縦縞。
 ワトルバードも胸縞。
 とするとリトル・フライアアーバードになるが。
 だが、それではクチバシが短い。

 なにしろ、まだ自力で立てないほどのヒナ。
 これまで、こんなに若いヒナに出会ったことがない。
 よって、まるで判断がつかない。
 もう少し大きくなれば、らしい特徴が出てくるのだが。
 想像ではこうなる。
 もし、成長してクチバシが長くなるなら、リトル・フライアーバード。
 もし、成長して赤目に変色するならフィグバードのオス。
 この2つのうちのどちらかだろう。
 歩けない状態でいるということは、このそばの木に巣がありそこからこぼれ落ちたことになる。
 下からみるかぎりでは巣は見つからない。
 そんな分かりやすいところに巣は作らない。
 この木はどちらかというとフィグバードの群れる木だから、フィグバード説が有力だが。

 このままだと、犬の散歩の多いところなので、犬に喰われてしまう。
 上のところに置いてやった。
 この状態で巣からこぼれたら、親が拾ってくれないかぎり生存は不可である。
 ブッチャーバードやレインボーロリキートはシャカリキにヒナを追う。
 でも、この鳥の周辺に親鳥の気配はまるでない。
 おそらく、長くは生きていかれないだろう。

 


 帰りにのぞいたら、まだいた。









【12月13日】
 どうなったか見にいってみた。
 いなくなっていた。
 周りをみてみたが、死体はない。
 イヌネコか、それともクカバラかアイビスあたりに喰われてしまった可能性が高いのだが。





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